作家:レアンドロ・エルリッヒ
作品名:不在の存在
展示会期:2010~
【2022瀬戸内国際芸術祭においての「不在の存在」の撮影ルール】
「不在の存在」は改装した空き家を使い、作品が2点展示された「不在の可視化」をテーマにした体験型の作品です。
砂利が敷き詰められた中庭では耳をたてると「ザクッ…ザクッ…」と砂利を踏む足音のような音が聞こえます。
更に目を凝らして敷き詰められた砂利を観察していると、人の足跡がついていきます。
そこには誰もいないのに、足跡と足音で何者かの存在を感じる事ができます。
しまネコ
足跡の仕掛けにはエアーコンプレッサーが使われているらしいよ!
屋内に入ると茶室が広がっていますがこの空間にも不思議な仕掛けがされています。
茶室には2枚の大きな鏡があるように思えますが片側の鏡には自分の姿が映りません。
姿の映らない鏡に近きいて手を伸ばしてみると気づく事ができますが、鏡の奥にもうひとつの茶室が広がっています。
鏡に映る部屋に見えるように奥の部屋は少し傾けて作られています。
また、「不在の存在」には図書室が併設されていて自由に利用することができます。
暑い季節や歩き疲れた際の小休憩として、ここで出会った本を手に取ってみるのも面白いかもしれません。