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【直島】家プロジェクト「石橋」の魅力

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石橋について

作家名:千住博

公開:2006年

石橋はかつて製塩業を営んでいた石橋家が住んでいたことが名前の由来となっており、2001年までは個人宅として使われていました。

2004年に台風による浸水被害を受けた事をきっかけに家プロジェクト等の運営を行っているBenesseに購入&保存して欲しいとの相談があり2006年に「スタンダード2」の展示空間となりました。

しまネコ

明治時代には直島で1、2を争う大きさの家だったらしいよ!

フォーリング・カラーズ

石橋に入ると左手には製塩業時代に事務所として使われていた部屋があります。

部屋の奥には緑色の滝が描かれた作品「フォーリング・カラーズ」が展示されています。

現在では緑色の滝が1つだけ展示されていますが、2006年に開催された直島スタンダード2の開催時には

母屋に赤、青、黄など多様な色の滝が15枚並ぶ連作でした。

空の庭

靴を脱いで母屋に上がると襖絵の作品が展示されています。

この襖絵と母屋、庭を合わせた空間自体が「空の庭」という作品です。

襖絵は和紙(雲肌麻紙)を揉み紙という技法で一度しわを作り、岩絵具で崖が描かれています。

背景には銀が使われており、岩は酸化によって黒変させた群青を用いて描かれてますが、背景の銀も時間の経過と共に黒変していきます。2009年公開当時と現在ではこの襖絵の色味もかなり変わっており、今後も変化し続ける作品です。

作品タイトルに含まれる「空」とは仏教における教えのひとつであり、変化しながら存在し続けることを表しています。

しまネコ

空の庭は2009年に追加で公開された作品だよ!

ザ・フォールズ

母屋の廊下を進み内蔵に入ると高さ3.5メートル、幅15メートルの作品「ザ・フォールズ」が展示されています。

蔵の中は薄暗く、自然光のみでの鑑賞となっています。鑑賞スペース(絨毯)を除き床は黒い漆塗りの板が敷かれていることで滝の絵が反射して水面が揺れているようにも映ります。

「ザ・フォールズ」はニューヨークにある千住さんのアトリエで描かれた作品で、白いアクリル絵の具を上から垂らすことで滝を表現しています。また滝壺のしぶきはエアブラシを使って描かれたそうです。

直島スタンダード2の作品が公開された当初は廊下から外蔵に続く石橋を渡り、外蔵の中から「ザ・フォールズ」を鑑賞するようになっていたそうです。

しまネコ

この石橋は家プロジェクトとして作品化された時に岡山から持って来られた「万成石」だよ!

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