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南寺について
作家名:ジェームズ・タレル
建築:安藤 忠雄
公開:1999年
本村エリアには極楽寺を中心としてかつては北側に高原寺、南側に地蔵寺観音院と3つのお寺がありました。
地元民には高原寺は「北の寺」、地蔵寺観音院は「南の寺」等と呼ばれており、明治時代に地蔵寺観音院は寺としての姿を無くしてしまいましたが、その跡地は変わらず「南の寺」「南寺」と呼ばれました。
2つめの家プロジェクトがこの場所で制作されると決まった際にもこの呼称を引き継ぎ「南寺」と名付けられました。
鑑賞の注意点
- 南寺の鑑賞は15分ほとに最大14名ずつ鑑賞となります。
- 整理券が必要なので本村ラウンジ&アーカイブで家プロジェクトチケットを購入した際に整理券をおさえよう!
- 途中退席すると再入場できないのでお手洗いをすましておきましょう!
- 暗所&閉所での作品鑑賞です。小さなお子様や暗所&閉所恐怖症の方は控えるかスタッフさんに相談しよう!
- 作品鑑賞中はとても真っ暗で静かな空間で過ごします。携帯電話などは必ず電源オフにしよう!(撮影不可)
バックサイド・オブ・ザ・ムーン
建物の中に入ると真っ暗な通路が二手に分岐しています。
真っ暗な通路を壁を頼りに進み、ベンチに座ると作品鑑賞の開始です。
建物内部にはジェームズ・タレルの代表的な「アパチャー」シリーズの「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」が展示されています。とは言っても建物内部に入ってすぐではその作品の存在に気付くことはできないでしょう。
ジェームズ・タレルは光への順応や錯覚といった知覚の作用を巧みに利用した作品を多く制作しています。
ここ「南寺」においても我々の目が暗闇になれる、「暗順応」してはじめて作品の存在に気付くことができます。
目が暗闇に慣れてくることで正面には映画のスクリーンのような長方形のぼんやりとした光が姿をあらわします。
この光は、建物内部に入ってきた時からずっと存在していたものですが気付いていなかったもの。光だけでなくはじめは見えなかった他者の存在にも気づくことができます。
しまネコ
ジェームズ・タレルの作品は地中美術館にも展示されているよ!