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【直島】ヴァレーギャラリーの所要時間、アクセス、チケット、作品について解説します!

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目次

ヴァレーギャラリーとは

ヴァレーギャラリーは2022年3月12日、杉本博司ギャラリーと同日にオープンした直島でも比較的新しいギャラリーです。

安藤忠雄による直島で九つ目になる祠をイメージした建築草間彌生によるヴェネツィア・ビエンナーレの会場でゲリラ的に公開された無数のステンレスボールによる作品「ナルシスの庭」小沢剛による日本最大級の不法投棄事件である”豊島事件”を背景にもつ「スラグブッダ88」を鑑賞することができます。

ヴァレーギャラリーは名前の通り山の谷間に位置し、建築やアート作品と共に周囲に広がる自然空間を全身で体感することができ、安藤忠雄による建築内部もガラスの無いスリットから光や風などの自然エネルギーが入り込みます。

しまネコ

春には直島の町花”島つづじ”が咲いて綺麗だよ♪

鑑賞料金

ヴァレーギャラリーの鑑賞料金は大人1,300円、15歳未満は無料です。
ヴァレーギャラリーの鑑賞チケットはベネッセハウスミュージアムとの共通チケットなので「ヴァレーギャラリー」「ベネッセハウスミュージアム」どちらでも購入することができ、ひとつのチケットで2つのギャラリーに入場できます。
※ヴァレーギャラリー単体のチケット販売はありません。

チケットの購入はヴァレーギャラリーで購入する場合は「現金払い」「PayPay」に対応。
ベネッセハウスミュージアムでの購入に限り、上記に加え「クレジットカード」での支払いにも対応しています。

しまネコ

1枚のチケットで「ヴァレーギャラリー」と「ベネッセハウスミュージアム」に入場できるから、それぞれでチケットを購入しないように気をつけてね。

所要時間

ヴァレーギャラリー鑑賞の所要時間は10分~30分が目安です。
あまり足を止めずに鑑賞すれば10分もかかりませんが、写真を撮ったり、ゆっくりと鑑賞したい方は30分程時間を確保していれば十分に楽しめると思います。

アクセス

ヴァレーギャラリーは李禹煥美術館の道路を挟んで反対側に位置しています。
李禹煥美術館、ベネッセハウスミュージアム、杉本博司ギャラリー、ヴァレーギャラリー等のあるベネッセアートサイト直島の私有地エリアは自動車及び自転車の乗り入れが禁止となっています。(ベネッセハウス宿泊者を除く)

■自転車移動の場合
自転車で移動する場合は「つつじ荘」の駐輪場に自転車を停め、杉本博司ギャラリー→ベネッセハウスミュージアム→ヴァレーギャラリー→李禹煥美術館→地中美術館など気になるスポットを鑑賞した後にベネッセアートサイト直島場内無料シャトルバスでつつじ荘まで戻ることができますので、そこから自転車で港や宿に移動すれば快適に観光ができます。

その他にも「地中美術館チケットセンター」や、そこから東側に自転車で1分ほど移動した「北ゲート」周辺に駐輪場が用意されているのでここに自転車を停めればヴァレーギャラリーまで歩いて5分ほどで着くことができます。

■バス移動の場合
直島をバスで観光する場合も、直島町営バスで「つつじ荘」まで行きベネッセアートサイト直島場内無料シャトルバスに乗り換え「李禹煥美術館/ヴァレーギャラリー前」で降車すれば楽にアクセスできます♪
つつじ荘~ヴァレーギャラリーまでの道中にも「杉本博司ギャラリー」「ベネッセハウスミュージアム」「シーサイドギャラリー」「文化大混浴」などの観光スポットが点在しているので行きはつつじ荘から歩いて各所を観光、帰りはバスで一気に「つつじ荘」まで戻るのもおススメです♪

作品紹介

ナルシスの庭(草間彌生)

草間彌生による「ナルシスの庭」はステンレス製ミラーボールの作品で、安藤建築の内部、芝生の上や池の水面など至る所に設置され、その数は約1,700個にも及びます。
ナルシスの庭は1966年ヴェネツィア・ビエンナーレの会場にゲリラ的にあらわれた草間彌生が「あなたのナルシズムを販売します」の看板を手にステンレス製のミラーボールを通行人に1.5ドルで販売したことでも有名な作品です。

しまネコ

作品の名前は”ナルシスト”の語源にもなったギリシャ神話のナルシスからきているらしいよ!

ミラーボールには周囲の景色が反射する為、設置する場所によって球体の見え方が変化します。

球体内部は空洞になっていて池のミラーボールは浮いているだけなので、その日、その時間の風で散らばっている時もあれば固まっている時もあります。風向きが変わりミラーボールが動き出すとぶつかりあうミラーボールからは音が鳴るのも面白いポイントです。

過去に「ナルシスの庭」は屋内、屋外、水面などの場所で展示が試みられてきましたが、それら全てをひとつの場所で見ることができるのは2022年の作品公開時点ではヴァレーギャラリーだけだそうです。
作品が屋外に展示されることで天気、季節、時間などによっても作品の映り方が変化するので何度も鑑賞しに来たくなる作品ですね。

しまネコ

安藤さんの建築もスリットから差し込む太陽の光が季節や時間で異なり影が変化するよ。

★ちょっと裏話

ヴァレーギャラリーの安藤建築の内部に展示される作品は元々、タイのアーティスト”パナパン・ヨドマニー”の作品を展示する予定だったそうですがコロナ渦の影響により来日がかなわずベネッセが入手した草間彌生の代表作である「ナルシスの庭」を展示することとなったそうです。
※安藤忠雄の建築を紹介する「Tadao Ando 5 Dialogues」より

スラグブッダ88(小沢剛)

スラグブッダ88には2つの作品コンセプトが存在します。

ひとつは直島の歴史でもある「直島八十八巡りの仏像」
全国各地で四国八十八ヵ所巡りよりもお手軽な聖地巡礼が流行していた江戸時代に直島にも88体の石仏が設置されました。
現在でも直島観光をしていると「第〇礼所」と書かれた目印の看板や、この仏像を様々な場所で見つけることができます。
それらの仏像を測量し、模刻した作品が2006年直島スタンダード2で展示され、現在はヴァレーギャラリー内にて鑑賞することができます。

ふたつめのコンセプトはこの仏像の素材となる「スラグ」
国内最大級の産業廃棄物不法投棄が行われた「豊島事件」の廃棄物中間処理は直島で行われました。
現在では瀬戸内国際芸術祭の影響もあり国内外から多くの観光客が来島し”アートの島”として注目される豊島ですが、その反面「豊島事件」は風化していきつつあります。
このような負の史実でさえ瀬戸内の歴史として忘れ去られないように、語り継がれるように、産業廃棄物処理後に副生されるスラグを素材としてスラグブッダ88は制作されました。

積み石体験

ヴァレーギャラリーの開館に伴い作品の整備を行う中で、ヴァレーギャラリーの池の手前、南の方角に巨石を発見した小沢剛は当時ストーンバランシングにハマっていた事もあり、「ヴァレーギャラリーに訪れた人にも積み石をして欲しい」と考えスラグブッダ88の足元に広がる豊島の石を拾い、積み石のを体験することもできるようにしました。

小沢剛は「石を積むというのは、ささやかな祈りの行為ではないか」とも語っています。

おわり

以上、ヴァレーギャラリーの解説をさせていただきました。
ヴァレーギャラリーに行ったことのない方は勿論、一度行ったことのある方でも季節や天気が異なると違う表情をみることができるので直島に行く際には是非寄ってみることをおススメできるスポットです♪

しまネコ

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※最終更新日:2024年3月24日

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