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【小豆島】はじまりの刻(作品紹介・解説)

作家:三宅 之功
作品名:はじまりの刻

「はじまりの刻」は陶器で作られた巨大なタマゴの作品で、元々ゴルフ場だった場所に設置されています。
タマゴは複数のピースから構成されており、ピースの隙間からは植物が芽吹いています。

「命の象徴であるタマゴから植物の芽が出る」ことでたまごという大地で運命的に芽を出して、育って、枯れて。
この過程が我々の人間の生まれて、育って、死んで。と共通していることを作品で表現されています。

三宅さんはこの作品を制作する過程でウクライナが心に浮かんだそうです。
「日本に住んでいると人同士が殺しあうような現実はそうありませんが、世界のどこかでは起きているのが事実。なにもできないが、心の中では思っている事がある」とコメントされています。

それらの思いから三宅さんはピースのひとつをウクライナの形にして作品を制作しました。
更にピースの裏側には三宅さんのおもいが書かれています。

In the future that someone really wished to live.
We are living Now.

”誰かが生きたいと願った未来を、私たちは今生きている”

しまネコ

はじまりの刻の鑑賞するときは是非ウクライナの形のピースを探してみてね。

作品紹介のパンフレットより抜粋

己の記憶は朧げにはじまり

いつの日かこの世に存在していることに気づく

人間世界と同様の営みが この卵の中で繰り返される 少しの割れ目にも

小さな大地にも 植物たちは子孫を残し 懸命に生きようと 右往左往する

決して環境が良いわけではない 根性がすわっているわけでもない

ただそこに居合わせただけの奇跡 この世の全ては一期一会

その時 その瞬間の出来事 いまは はじまりのとき

作品紹介のパンフレットより抜粋②

この世の万物は、その物体が生まれた瞬間から消滅へのカウントダウンがはじまっている。

我々が生を享けて生きているこの現実世界は、地球の歴史から比べるとある一瞬の出来事にすぎない。

そんな儚い命は奇跡的な出会いにより生まれる。陶の割れ目に堆積した小さな土壌にも、植物たちは懸命に芽を出そうとしている。その姿は人間の世界と共通の命の物語である。

大きなタマゴは夕陽を浴びて赤く染まり、島と共に呼吸し生命の象徴としてしばらくこの世に存在する。

しまネコ

三宅之功さんによる作品コメントは「テレビ大阪ニュース」さんのYoutubeで視聴できるよ。

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