高井神島とは

高井神島はしまなみ海道にある因島から船で1時間、愛媛県越智郡上島町に属する人口僅か11人の有人島です。
現在では”マンガ島”とも呼ばれ、空き家などに描かれた漫画絵を見に観光客が訪れています。
高井神島の人口ピーク時は昭和45年で約180人の島民が暮らしていましたが、漁業で生計を立てていくことが困難で島外に人が流れてしまったそう。島の自治会長をつとめる木村さんから相談を受け、この問題を解決する為に立ち上がったのが病院や印刷会社の経営をされている実業家、長谷部 理さん。
島に人を呼び込む為に以前から付き合いのあったDr.コトー診療所の作者”山田貴敏”さんに相談をすると、Dr.コトーが離島医療を題材にした漫画だったこともあり作品のイメージとマッチするということで壁画が実現したそうです。

たくさんの壁画があるけど一番はじめに描かれた作品は公民館に描かれたDr.コトー診療所なんだね!
長谷部さんが漫画絵による島おこしを始めたのは平成28年、当時の人口は約約30人まで減少していたそうです。
しかし、長谷部さんの活動は様々なメディアに取り上げられ、国内外から観光客が訪れるようになりました。
また、2024年3月時点では島民が7人まで減少していましたが、長谷部さんの取り組みと高井神島の魅力に惹かれ、愛知県から4人家族が移住してきたことで現在の島民は11人になっています。
高井神島の壁画


はじめはDr.コトー診療所のみの構想だった壁画。
長谷部さんの予想を上回るリアクションがあったことや、Dr.コトー作者”山田 貴敏”さんの繋がりでデザインを提供してくれる漫画家の先生が増えたことで次第に作品は増えていったそうです。
これらの壁画は、作品が描かれる場所の候補地を漫画家の先生に写真などを通してみてもらうことからはじまり、その場所に合う原画やイラストのデータを提供してもらい、看板業者へ依頼することで描かれていきます。
完成後に壁に描かれた自分の作品を見に来る漫画家の先生もいれば、業者さんが描いている作業途中に訪れ、その過程をみて帰る先生もいらっしゃったそうです。



漫画家の先生本人の前で描くなんて緊張しちゃうね(笑)
高井神島にイラストを提供している漫画家
高井神島にイラストを提供している漫画家と代表作品を一部紹介します。
山田貴敏 / Dr.コトー診療所
えびはら武司 / まいっちんぐマチコ先生
浜田ブリトニー / パギャル!
河合克敏 / モンキーターン
下條よしあき / 船宿 美幸丸
のむらしんぼ / つるピカハゲ丸
藤沢 とおる / GTO
福本伸行 / 賭博黙示録カイジ
森下裕美 / 少年アシベ
新谷かおる / エリア88
佐伯かよの / 緋の稜線
緒方てい / キメラ
細野不二彦 / Gu-Gu ガンモ
南波健司 / 豹マン
いがらしゆみこ / キャンディ・キャンディ
Dream Aya / (ONE PIECEアートプロジェクト”BUSTERCALL”に出店/祖父が高井島に住んでいる)
平松伸二 / ブラック・エンジェルズ
ユニコーンなお / (画家、モデル、ラッパーなどとして活動)
かなつ久美 / OLヴィジュアル系
倉田よしみ / 味いちもんめ
吉田ひろゆき / Y氏の隣人
山口しずか / 30歳喪女、平成ギャルになる。
山崎京 / 死刑囚捜査官芥川介の事件簿
岩田和久 / お顔おなおしいたします。~美の請負人・整形 Dr.アイラ~
押切蓮介 / ハイスコアガール
栗原正尚 / 怨み屋本舗
横山了一 / 息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。
矢野トシノリ / これから幸せになっていく怖い女上司
ふなつかずき / 華麗なる食卓
藤原さとし / ライジングサン
辛酸なめ子 / 女子校礼賛
ピョコタン / ピョコタンのマンガレポート
御茶漬海苔 / 惨劇館






























漫画学校


高井神島の島おこしの一環として2025年新たにスタートするプロジェクトとして漫画学校の開校があります。
漫画学校は2025年4月に開校予定。なんと、講師には高井神島に作品を提供してくれた漫画家の先生を講師として呼ぶ計画を立てていて”Dr.コトー診療所”の山田先生も有力候補として上がっているそう。



漫画学校すごすぎる…!!
現在、漫画学校は開校前ですが観光客の方も自由に見学することができると伺ったので、許可を得て見学させて頂きました。
漫画学校では高井神島にイラストを提供している漫画家の先生の代表作が置かれており自由に読むこともできます。




漫画学校での授業は1ヶ月に2回×3ヶ月間をかけて計6回の授業を実施、これを年4回実施するなど具体的な授業プログラムを現在構築中のようです。
1クラスあたりの生徒人数は16人程を想定とし、4月の開校式では主に町の子供たちを対象にイベントを実施予定だそうです。




アクセス
高井神島へのアクセスは土生港(広島県因島)から魚島行の”ニューうおしま”に乗船で行くことができます。
フェリーは1日4本運行しており、運賃は810円、支払いは船内での現金払いになります。
時刻表や運賃の詳細はコチラをご確認ください。







フェリーの乗船時間はだいたい1時間!トイレは船内にもあったよ!
駐車場
因島土生港には”尾道市営中央駐車場”や”市営長崎有料駐車場”など駐車場がありますが注意して欲しいのが1日の最大料金が設定されていないことです。
特に高井神島に宿泊予定の方は駐車料金が高くなってしまいます。宿泊予定の方や長時間利用を考えている方は土生港すぐ近くの商店街にakippa(空き駐車場の貸し出しサービス)を利用することで駐車場料金を抑えることができます。
しまネコ(筆者)利用時は1日800円×2日=1,600円にサービス料を加算した1,840円で1泊2日の利用ができました。
駐車台数には限りがあるのではやめの予約がおススメです◎



しまネコもakippaを利用して商店街内にある駐車場を利用したよ!
食事処 まんが亭
食事処 まんが亭は高井神島唯一の飲食店です。
「食事処 まんが亭」で観光客や島の人をもてなすのは2024年4月に家族4人で高井神島に移住してきた馬場さん一家。
馬場さんは長谷部さんのもと民宿”なたおれの木”や“食事処 まんが亭”の管理、島の環境整備などに取り組まれています。
高井神島は漫画の壁画により観光客が増加する一方で、島に飲食店が無いという課題がありましたが、漫画学校の開校も見据えて2024年10月12日に高井神島初となる飲食店「食事処 まんが亭」がオープンしました。
■営業時間 9:30-20:00
■休業日 毎週月曜日、第2第4木曜日&日曜日




しまねこ(著者)は大好物のカレーを注文。
カレー通のしまネコも唸る絶品カレーでした!サラダのボリュームあって最高です◎
食後にはフレッシュジュースもいただきましたが、ごろごろとした大きな果肉がたっぷり入っていて美味しかったです。
料理を提供してくださる馬場さん(奥さん)は愛知出身だそうで、地元にちなんだ料理である「手羽先」もおススメの一品とのこと!








民宿 なたおれの木


”なたおれの木”は高井神島で唯一の民宿です。
かつて島民の方が生活していた古民家を改装しており、1人での利用から団体での一棟貸しも可能です。



漫画家”御茶漬海苔”先生のキャラクターが目印だよ!
高井神島に限らず離島観光は基本的に冬が閑散期です。
しまネコ(筆者)が遊びに行った1月も平日だったこともあり、他に宿泊者はおらず実質一棟貸し状態で利用させていただきましたので部屋の写真や設備(アメニティ)についても紹介します!
部屋




部屋は和室3部屋、洋室1部屋による計4部屋ありました。
全ての部屋に空調が完備されていて、窓から見える景色は最高です◎
キッチン




冷蔵庫、電子レンジ、食器に調理器具、基本的になんでも揃っていて自由に使うことができます。
高井神島では釣りをすることもできるので、釣った魚を料理!というのも良さそうです。



リビングにはテレビもあったよ!
お風呂、お手洗い




シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤーなど必要最低限のものは準備されているので手ぶらでいっても困りません。歯ブラシまで置いてくれていました◎
喫煙所
なたおれの木屋内は全面禁煙です。
玄関先での喫煙は可能ですので、携帯灰皿を持参し、火の後始末をしっかり行いマナーある行動をお願いします。



煙草を吸う人は携帯灰皿を忘れないようにね!
高井神島での食料確保について
高井神島では基本的に食料品の確保はできません。
島内での食事は「食事処 まんが亭」を利用するか、各自持参となります。
事前に食料品を購入する場合は”ファミリーマート 因島土生店”や”フレニール因島本店”などが土生港に近いので楽に買い物ができると思います。





食事処 まんが亭の営業日は事前に確認しておこう!
飲み物に限り、高井神港務所に自動販売機が1台設置されており夜中でも港務所の扉は空いていたので使用できました。
但しキャッシュレス決済は非対応でしたので現金(特に小銭)を持っている方が安心です。




関堂神社とナタオレノキ


高井神島の山には関堂神社があり、お参りすることができます。
壁画アートのある港周辺からは片道20分前後で行くことができますが、山道を進む必要があります。
神社のすぐ近くには絶滅危惧1類に指定されている、ナタオレノキが自生しており、愛媛県内で唯一見ることができる場所だそうです。







このナタオレノキは落雷の影響で割れてしまっているそうです。
高井神島漫画神社




体力的に自身の無い方や、時間的に厳しい方は港周辺に分社した「高井神島漫画神社」もあるのでこちらもおススメです!
ここでは壁画になったイラストが展示されています。
灯台


高井神島の灯台は壁画アートのある港から徒歩約30分程で行くことができます。
この灯台は大正10年に設営され、昭和33年までは灯台守が暮らしていたそうです。
(灯台への行きかたは「関堂神社への行き方」を参照、⑤の看板で高井神灯台の方向へ進んでください)
関堂神社に行く道中の分岐で灯台に寄ることもできますが、灯台の中に入ることができるなどの観光要素はないので、フェリーまでの時間が限られている方などは他の場所の観光を優先で良いと思います!
公民館


Dr.コトー診療所の描かれている高井神公民館には島内の壁画として描かれた漫画が収集されています。
但し、通常時は閉館状態となり戸締りがされています。
高井神公民館のドアには図書室を使用する場合の連絡先が記載されているので、興味のある方は相談してみましょう♪



しまネコは時間の都合で入れませんでした…!!
釣り
高井神島では釣りを楽しむこともでき、鯛や鯵(あじ)などが釣れるそうです。
また、漫画学校(旧高井神小中学校)には当時の生徒たちが作ったであろう高井神マップが掲示されていてフェリーの停船する港付近では鰯(いわし)がたくさんいるとも書かれていました。
「民宿なたおれの木」で釣った魚を捌いて食べることもOKだそうです!魚釣りと合わせて民宿なたおれの木で高井神島に一泊も良さそうですね♪









当然、漁は禁止なので気を付けてね!
最後に
高井神島は人口11人、限界離島とも呼ばれています。
しかし、島おこしの一環としてはじまった漫画アートが話題となりメディアや国内外からの観光客が訪れ、去年には島で初めての飲食店がオープン、今年は漫画学校の開校まで控えています。
今後更に注目の集まる魅力的な離島だったので興味を持ったかたは是非いちど遊びに行ってみてください♪
高井神島もたくさんの人が来られるように島の魅力をSNSを使って発信しています。
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